世界のモバイル広告収入の過半数をFacebookとGoogleが占める
公式発表によれば、世界のFacebook月間アクティブユーザー数は21億3000万人(前年比14%増)を突破(2017/12時点)、日本国内では2800万人を突破しました。
2017年の総売上は129億7200万ドル(前年比47%増)、広告売上は127億7900万ドル(前年比48%増)と、SNSサービスの中でも抜きん出ています。
(GIZMODEより)
Facebookの広告収入がどれほど多いかというと、なんと2010-2015年のたった5年間で米国内の雑誌広告収入の総額を抜いてしまったほど! そしてここ数年、世界モバイル広告収入の過半数はGoogleとFacebookが占めているのだそうです。
しかし若年層ユーザーはFacebookから離れつつある
全体的なユーザー数は伸び調子であるものの、年代別の利用率を見ると、若者層からの人気が下降しているのが気になります。
昨年発表された総務省の統計では、2012年以降ほぼ全世代で伸び続けていた国内のFacebookユーザー数が、10代の場合は2015年から、20代の場合は2016年から減少し始めています。ちなみに同じ調査でのLINEの年代別ユーザー数は、2012年以降全世代でほぼ上がり続けています(参考:勢い増す「LINE」と「Instagram」、頭打ちの「Facebook」と「ニコニコ動画」)。
本拠地の米国でも同様に、若者のFacebook離れが加速しているようです。eMarketerのリサーチによると、Facebookは2017年の1年間で米国の25歳未満のユーザー約280万人を失い、2018年はさらに約210万人を失う可能性があると予測しています。その理由として、Facebookはクールな要素をなくしつつあること、友達や家族と連絡を取る方法が他にも増えたことなどがあげられています。さらに、若者は写真や動画をFacebook上で公開保存するよりも、送信後に消えるSnapchatやInstagramで共有するのを好む傾向があるそうです。
「アルゴリズム改定」発表の影響で株価が下落した
もう一つ、現在のFacebookにとって懸念材料があります。2018/1/11にニュースフィードのアルゴリズムを改定すると発表し、その影響が広がっていることです。
改定の内容は、企業やメディアなどのパブリッシャーから発信される情報よりも、ユーザーにとって信頼できる友人や家族からの投稿がニュースフィードに優先的に流れるようにするというものです。
CEOのマーク・ザッカーバーグは自身のFacebookでこう述べています。「今回の変更によって、ユーザーがFacebookに滞在する時間は以前より減るかもしれないが、Facebookで過ごす時間の価値はもっと高まると期待している。そしてこの変更が正しい判断だったならば、長期的に見れば、我々のコミュニティーにとってもビジネスにとっても良い結果が生まれるはずだと信じている」
(TechCrunch Japanより)
このニュース発表の翌日、ナスダックでのFacabook株が急落。時価総額の250億ドル分が消えたといいます。
そして、アルゴリズム改定に大打撃を受けたパブリッシャーも出てきました。バイラルサイトのリトル・シングス(LittleThings)は、今回の変更で同社が発信する投稿へのオーガニックリーチが75%減少し、スタッフ100人を抱えていながら閉鎖に追い込まれてしまったそうです。
いっぽうで、そこまで影響を受けていないパブリッシャーもあるようで、今後時間が経つにつれて明暗が分かれていくかもしれません。
Facebookが今回の改定に踏み切った背景には、2017年の米大統領選を左右したと言われるフェイクニュース問題があったようですが、アルゴリズムの改良で本当にフェイクニュースが減るのか…? その答えはまだ誰も知りません。
よりシンプルなデザイン、より楽しい機能へ
さて、2017年にはデザイン面や機能面の変更点もいくつかありました。
(Facebook公式ブログより)
プロフィール写真が円形になり、「お知らせ」が地球のアイコンから鐘のアイコンに変更されました。「いいね!」「コメント」「シェア」ボタンのデザインが線画になり、以前より少し大きくなったことで、ボタンをクリックしやすくなりました。
(Facebook公式ブログより)
コメント部分の背景がグレーになり、会話のテキストが見やすくなりました。
(Facebook公式ブログより)
機能面のアップデートとしては、過去の印象的な思い出を回想したり、特別な出来事をお祝いするための2つの方法が追加されました。
最近の思い出をまとめて振り返り共有できる機能では、月ごと、あるいは季節ごとにまとめられた思い出が「過去のこの日」のようにニュースフィードに現れます。これは共有することもできます。
(Facebook公式ブログより)
自分が記念すべき数の人と友達になったときや、自分の投稿に記念すべき数の「いいね!」が寄せられたときに、お祝いのメッセージが表示されるようになりました。
ビデオチャットの機能充実でメッセンジャー利用者が増加
ユーザーの滞在時間を伸ばしたいFacebookは、メッセンジャーの改善にも力を入れています。
(Facebook公式ブログより)
2017/6からビデオチャットにマスク、フィルタ、動くリアクションなどのAR機能が加わり、ビデオチャットがもっと楽しめるものになりました。2017年にリアルタイムのビデオチャットが合計170億件も行われていたということからも(2016年に比べ倍増)、メッセンジャーがユーザーにとってより身近なものになっているのがわかります。メッセンジャーの世界の月間利用者数は、2017/4に12億人を突破し、2017/9には13億人を突破したそうです。
VRヘッドセット「Oculus Go」を間もなく発表!
(Ocplus公式ブログより)
ザッカーバーグは「VR(仮想現実)」にも注力しており、今後10億人の人々に体験させる目標を掲げているそうです。彼は2014年にVR企業のOculusを買収し、2018年にVRヘッドセット「Oculus Go」(199ドル/約21,000円)を発売すると発表しました。
どうやら2018/5/1(米国時間)に開幕するFacebookの開発者会議「F8」で、その正式発表が行われるようです。これがあればPCもスマホもなしで100以上のVRゲームや360°動画を楽しめるようになり、ザッカーバーグの野望どおり、VRユーザーが一気に広がる可能性を秘めています。
また、ザッカーバーグは「VRがスマートフォンに続くプラットフォームになる」と見据えていて、ゲーム分野のみならず、教育、医療、ビジネス、スポーツ、コンサートなど多岐にわたる分野での利用を想定。「VRはこれまで、人々を世間から隔離するものとみなされてきたが、それは間違いだ。進化したVR体験は現実世界の限界を突破し、人間をさらに自由にするものになる」と述べているそうです。
ちなみに米国大手投資銀行のゴールドマン・サックスも、AR/VR市場が2025年には約950億ドル(10.8兆円)まで拡大し、PC・スマホに続く第3のプラットフォームとして市場を形成する可能性があると予測しているそうです。
嫌がらせやテロ防止などの安全面への対策は?
Facebookは2017/12/19(米国時間)、嫌がらせを防止するために2つの新機能を導入すると発表しました。これらは実際のユーザーからのフィードバックをもとにした取り組みだそうです。
1つ目は「望まない接触の防止」です。一度ブロックした相手が、別のアカウントや新しいアカウントから、友達リクエストやメッセージを送るなど迷惑な接触を試みようとした場合、事前にその動きを察知して防止するそうです。
(Facebook公式ブログより)
2つ目は「メッセージの移動」です。メッセンジャーにおいて、迷惑な送信者をブロックしなくても、届いたメッセージを無視して自動的に受信箱から取り除けるようになったそうです。
また、テロ関連コンテンツをどう防ぐかということも、Facebookにとっては重要かつ困難な課題です。現在は人間とAIの力を利用しながら、不適切な投稿の掲載を未然に防ぐための方法を模索しているとのことです。現在はAIの活用により、Facebookが削除しているISISやアルカイダに関連する投稿などの99%は、利用者から報告を受ける前に削除できているそうです。
さらに、インターネットでのテロリストたちの活動を一掃するため、AIのみならず訓練を受けた専門家の判断も必要だと考えており、他のテクノロジー企業、政府、非営利団体との協力も強化していくそうです。
2018年は勝負の年?
業績は好調に見えるものの、アルゴリズム改定による市場の動揺や、若年層離れの加速というネガティブ材料も目につくFacebook。果たして間もなく発売予定の「Oculus Go」は、明るいインパクトをもたらすのでしょうか? 2018年はFacobookの行く末を決定づける重要な年となりそうです!
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2016年 最も再生されたFacebookのお料理レシピ動画ランキングトップ5!【Tasty,Tastemade…】
【日本語のみ】Facebook月間再生回数ランキング
(2018年3月6日付)
※タイトル名は編集上、簡略化しているものもございます。
※ Facebookでは国別のソートができないため、日本語で記載されたタイトルのみを抽出しています。
5 位 |
再生数:1,378,892回
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4 |
再生数:1,452,752回 |
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3 位 |
再生数:1,482,800回 |
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2 位 |
赤貝調理。 500gの大きな物です。 開けるが困難なの穴開けて。 カコカコしました。 再生数:1,611,152回 |
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1 |
/ 山本 郁男 |
世界Facebook月間再生回数ランキング
(2018年3月6日付)
5 |
再生数:165,236,771回
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4 |
We were holding our breath as this cat tried to pet a bird. 再生数:170,015,566回
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3 |
再生数:176,012,553回 |
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2 |
再生数:187,721,077回
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1 |
再生数:242,009,138回
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