【大御所YouTuber】ヒカキンの絶妙なタイトル術に迫る!【2017年最新】

ヒカキンの動画タイトルは「釣り」なのか?

0613-1

みなさんこんにちは! 今週のYouTube週間再生回数ランキングは、新興勢力を押しのけヒカキンがトップに躍り出ました!トップ10中4本に食い込む人気ぶりです。

しかし今回、ランクインした動画のタイトルはあまりに思わせぶり。特に1位の動画のタイトルは「実はYoutuberじゃないんです」という衝撃的なもの。「いやいやどう考えてもYouTuberだろう」という疑念を抱えつつ動画をクリックしてみると……。

 1位 実はYoutuberじゃないんです

チャンネル:HikakinTV

再生数:2,967,060回

今回の動画で話題になっているのは、「YouTube」の表記のこと!「そう、僕は……(Youtuberではなく)YouTuberなんですよ!」と熱く語るヒカキン。ふたを開けてみればなんてことのない話でした……。また、ヒカキンは視聴者のことを「リスナー」と呼ぶ最近の風潮も疑問視。正しくは「視聴者さん」、「ファン」であると指摘しました。

YoutuberじゃなくてYouTuber。

それだけのことを伝えるのに、思わせぶりなタイトルで300万近い再生数を叩き出したヒカキン。さらに、ヒカキンのほかのトップ10入り動画のタイトルを見るにつけても「寿司屋で喧嘩売られました」「ロッテリアで同意書にサインさせられた件…」など、まるで行く先々で大きなトラブルに巻き込まれているかのような不穏なものが並びます。

YouTuberの動画タイトルには、「○○してみた」「○○してみたら××だった!」「○○がヤバすぎる」などいくつかのテンプレートが存在します。ヒカキンもその例に漏れず、むしろYouTuberの先駆者としてこれらのタイトルを常用してきました。しかし最近になってタイトルの付け方に変化が起こり、ある種「釣り」的な側面も見られるように……。

以下ではその実態を探るべく、ヒカキンの思わせぶりっぽい動画タイトルについて検証します!

ヒカキンの思わせぶりっぽいタイトルまとめ

次からの項目では、ヒカキンが2017年に入ってから投稿した動画のタイトルのなかで思わせぶり(タイトルで内容についてハッキリ言及してないもの)なものをピックアップ。①事件に巻き込まれたっぽいもの②意味不明っぽいもの③重大発表っぽいものの3つのカテゴリーに分けてご紹介します。

※6月に入って投稿された動画は青色で記載しています。
※タイトル冒頭の日付は動画の投稿日。一部HikakinGamesチャンネル内の動画を含みます。

①事件に巻き込まれたっぽいもの

6/12 大事件が発生しました
6/10 ロッテリアで同意書にサインさせられた件…
6/5    寿司屋で喧嘩売られました
5/30 コンビニで喧嘩売られました
5/25     YouTuberの黒幕、YouTube界のドン、ヒカキン
5/10 裏ヒカキンTV
4/23 【恐怖】黒ずくめの男が家にやってきた…
2/21 ヒカキン家の玄関がマジでヤバイことに…
2/8    ついにやっちまった…

タイトルの並びだけを見るとどこぞの世紀末伝説のようなハードボイルドな世界観に……。とくに5月末からこっち、不穏な動画タイトルの頻度が増えていることがわかります。「ついにやっちまった…」は転売サイトを利用してしまったことを告白して炎上しましたが、以降の動画はタイトルから想像するよりも実際のスケールは小さい印象です。

 大事件が発生しました

チャンネル:HikakinTV

再生数:3,173,206回

6月12日に投稿されて300万再生を突破したこちらの動画。同じ日にセイキンが「ウチの弟がヤバいんです。。。」という動画をアップしており、ふたつの動画を関連づけて「本当に大変なことが起こったのでは!?」と再生した視聴者も多い模様です。

②意味不明っぽいもの

5/17 キツネ食べるよ…
5/14 チーン…
5/13 デカすぎる…
5/11 笑いが止まらねぇw
5/1    ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ…

5月(とくに中旬の1週間)は、動画の内容がほとんど予想がつかない短めのタイトルが頻発する時期がありました。実際はそのほとんどが商品のレビュー。このタイプのタイトルはその後見られず、ヒカキン側もタイトル付けに試行錯誤しているのかもしれません。

 キツネ食べるよ…

チャンネル:HikakinTV

再生数:1,389,915回

「狐の肉を食べるのかと思った」というコメントが多く見られましたが、実際には狐をモチーフにしたケーキを食べるレポートです。

③重大発表っぽいもの

6/6 実はYoutuberじゃないんです
6/6 みんな、ほんとごめんなぁ(HikakinGames)
6/2 みんな、ごめん(HikakinGames)
4/30   YouTuberのみんな、気をつけて

これまで分かりやすいタイトルばかりを投稿してきたHikakinGamesチャンネルも、今月に入って初めて思わせぶりなタイトルが登場。

 みんな、ほんとごめんなぁ

チャンネル:HikakinGames

再生数:1,432,399回

人気のマインクラフト動画シリーズ最終回の投稿日に関する動画。誤った告知をしているのではないのですが、期待させてしまっている視聴者に対しての謝罪とのことです。

思わせぶりでも愛される!? ヒカキンのキャラクター

やや大げさなタイトルを付けて週間ランキングを席巻したヒカキン。しかし、あまりに思わせぶりなタイトルをつけ続けていると「タイトル詐欺」、「サムネ詐欺」と呼ばれて視聴者からの信頼も損なわれるというもの。この手法は長続きしないのではという見方もあります。

とはいえ、思わせぶりなタイトルを冠しつつも未だにヒカキンが愛され、勢いを取り戻しつつあるのは従来の人気に加えて、ヒカキンの滲みでる人の良さや親しみやすいキャラクターのおかげと言えるでしょう。2016年9月にはあけびの食べ方を間違えていたとして動画内で正式に謝罪。炎上を乗り越え好感度アップにつながりました。

 【謝罪】あけびの食べる部分間違えてました

チャンネル:HikakinTV

再生数:2,403,415 回

あけびの食べ方を間違えて「まずい」と食レポしてしまったことを正式に謝罪。正しい食べ方であらためて食レポし、誠意を見せました。

自分の過ちを大げさに誠実に謝罪したこの一件があったからこそ、最近の思わせぶりな動画も「釣り」や「やらせ」のように受け取られず、愛され続けているのかもしれません。

ヒカキンの今後のタイトル付けに更なる変化が生まれるのか。また、その変化はYouTube界全体の潮目となるのか……。これからもチェックしていきましょう。

【日本YouTube週間再生回数ランキング】

(2017年6月13日付)

※対象は2017年6月5日~6月11日にアップロードされた動画の6月13日時点の再生回数

10

0613-10

よゐこのマイクラでサバイバル生活 第1回

/  Nintendo 公式チャンネル

再生数:1,836,237


0613-9

はじめしゃちょーの「クサすぎて吐いてしまう液体」に勝てる男がいた!?

/  Fischer’s-フィッシャーズ-

再生数:1,937,041


0613-8

容疑者T、どうしてこうなった・・・

/ ヒカル(Hikaru)

再生数:2,016,550


0613-7

ロッテリアで同意書にサインさせられた件…

/ HikakinTV

再生数:2,156,723


0613-6

日常にゼルダの伝説の効果音を混ぜてみた。

/    はじめしゃちょー(hajime)

再生数:2,421,125


0613-5

米津玄師 MV「ピースサイン」

/     米津玄師

再生数:2,707,408


位 

0613-4

【マインクラフト】ヒカクラ最終回!ありがとうヒカキンくん!【ヒカキンのマイクラ実況 Part355】

 / HikakinGames

 再生数:2,745,984


0613-3

映画『銀魂』予告2【HD】2017年7月14日(金)公開

/ ワーナー ブラザース 公式チャンネル

再生数:2,782,124


0613-2

寿司屋で喧嘩売られました

/ HikakinTV

再生数:2,962,732


 

0613-1

実はYoutuberじゃないんです

/ HikakinTV

再生数:2,967,060

今週のひとこと
TOP2は今回もヒカキンが独占!何と、ここにきて元祖YouTuberのヒカキンが、新興勢力を押しのけて勢いを取り戻しつつあります。しかし、当たっている動画は全てタイトルが思わせぶりなもの…。いわゆる「釣り」的な側面もあるため、この勢いは長続きしないのではという見方もあります。さらに今週は映画『銀魂』2つ目の予告がついに公開され3位にランクイン!単行本発行部数5100万部突破、小栗旬・菅田将暉・橋本環奈など超絶豪華キャスト陣出演ともあって動画の公開から数日で200万回以上の再生を記録。人気漫画の実写化、さらに主題歌もUVERworldということでかなり期待されています。5位にはアニメ『僕のヒーローアカデミア』のオープニングテーマ、『ピースサイン』のミュージックビデオがランクインしました。

2016年下半期の傾向
2016年の下半期はとにかく「君の名は。」関連動画と「逃げ恥」関連動画が席巻した感のある日本YouTube。カバー動画、パロディ動画、踊ってみた動画など、様々な形でランクインしました。テレビや映画といった既存のメディアの拡声器としての側面を如実に表した形と言えそうです。一方で、最も衝撃的なニュースはやはり「PPAP」でした。こちらは、逆にYouTubeから既存のメディアに進出したパターン。既存のメディアのおかげでYouTubeが賑わうのか、YouTubeのおかげで既存のメディアが生き延びているのか、卵と鶏の関係になりつつあるように感じます。いずれにせよ、日本のエンタメコンテンツを取り巻く環境は、メディアの新旧に関わらず、限りなくフラットになりつつあると考えて間違い無いでしょう。

 【その他のYouTube関連コラム】

結局YouTuberは好きなことで生きていけたのか?人気YouTuberの相次ぐ活動休止について考える!【瀬戸弘司、バイリンガール…】
【全て100万再生】2016年、本当にバズった企業CMをまとめてみた!
再生回数30億越え!世界中から人気を集める日本のキッズYouTuberまとめ!【せんももあい、kan&aki…】
又吉が作った「清里のPR動画」の再生回数がテレビ放映後に急上昇!!テレビのチカラは未だ健在!?
【HIKAKINやあの人気声優も】熊本地震でネット動画は何を発信したのか?6つの事例まとめ
【登録者1000万人超 】ロサンゼルス発、動画を一切撮影せずに成功した動画ビジネス「FailArmy」のカラクリ
【「Hikakin TV」はサブチャンネル!?】YouTuberはなぜいくつもチャンネルを作るのか?その理由を分類!【コラム】 


動画戦略のお手伝いいたします
「YouTubeチャンネルを始めてみたいが、やり方がわからない…」「どうしたらSNSでシェアされる動画が作れるのか分からない」などのお悩みを抱えていませんか?誰もが動画業界に気軽に参入できる時代になりましたが、それだけに競争が激しく、闇雲に動画を公開してもなかなか上手くいきません。当サイトで動画業界の動向を見守ってきた知見をもとに、御社の動画戦略のお手伝いをいたします。また、動画で発信したいパフォーマーや表現者の方の支援も行っております。アナログでの活動に限界を感じつつあるミュージシャン、ダンサー、映像制作者など、どんなジャンルでも構いません。やる気のある方、現状を打破したい方、気軽にお問い合わせください。お問い合わせはterashima@brkr.jpまで。


動画ランキング一覧!

【週刊】日本YouTube動画ランキング!
【週刊】Facebook動画ランキング!
【週刊】Twitterトレンド動画ランキング!
【月刊】Instagram動画ランキング!

【月刊】世界YouTubeランキング
【月刊】YouTuber人気ランキング
【月刊】YouTube音楽ランキング

ブレイカーの情報、制作コンテンツの最新情報はこちらから!

ブレイカー株式会社HP 
公式twitter 
公式Facebookページ